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Inu de France 犬・ド・フランス / 田中 淳

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私はまったくFacebookを使わない。正確には、使わなくなってしまった。ずっと以前は知り合った人と連絡先交換の手段として多用。現在は数人の友人との連絡およびニュースフィードを眺める程度。

今回紹介する本はそのニュースフィードの広告で見かけた一冊である。

Inu de France 犬・ド・フランス」

フランス各地を旅しながらわんちゃんがいる風景を写真に収め、その出会いのエピソードを軽やかにつづっている。物言わぬわんちゃんたちが飼い主と会話をしているかのような雰囲気。まるで私がまだ訪れたことのないフランスの街並みに気持ちが溶け込んでいくかのようである。

作者の田中さんは子どもの頃からわんちゃんを飼っていたようで、その擬人化っぷりが容赦ない。犬の人生ならぬ「犬生」、犬の数ならぬ「犬口」そして飼い主と「二人」と表記。わんちゃんも一人扱いということ。またフランスの観光地というよりもジモッティー(地元の人)の息づかいが感じられる場所を選び訪れている。その方がフランスで生活しているわんちゃんたちがより生き生きとしてくるからだろうか。

わんちゃんはにゃんこ先生とはちがう。人に対して、特に飼い主に対しては従順である。そして、わんちゃんの人生つまり「犬生」は概ね飼い主の住んでいる場所や生活習慣に左右される。けれど、わんちゃんたちはそのことを特段気にしていないように見える。この本の中で紹介されている多くのわんちゃんたちはそれぞれ境遇はことなるが、みな幸せそうである。わんちゃんにとって、人にとって、幸せとは一体何を意味するのだろうか。この本を読み終えた時、ふとそんな問いかけを自分自身にしてみたくなる。

副題にある「犬のいる風景と出会う旅」を味わうのは、コロナ禍の現在、しばらくおあずけだろう。落ち着いたらぜひフランスへ旅立ってみたいものだ。それまではこの本と今年1月に初めて訪れた台湾の写真を見ながら、空想することにしよう。

 

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