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回りくどい

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日頃より海外の新聞や通信社の記事を目にするが、今ほど自分の人生や世界情勢を危惧しながら読んでいることはない。いち早く正確な情報を得ることこそが、極めて重要だと思う。冷静に正しく理解し、指図を受けてからではなく、自分で考えて行動する。そしてコロナウイルスが収束した世界で私たちはどのように生きていくのか。混乱前とはまったく異なる未来。「いまを伝えることば」を一つひとつ見つめることで、二歩三歩先を見据えて進めていければ。そう願い、始めます。

 

6月10日付 The Guardianのサイト Opinionより

 

アメリカ・ミネソタにて起きたジョージ・フロイドさんの死亡事件について、筆者はどのように黒人の死が表現され伝えられているかに注目している。警察側の回りくどいことばはまるで加害者を擁護しているかのようである。世界中で起きている人種差別への反発のうねりの中、私たちはポストコロナ以外にも大転換の分水嶺に立たされている。

 

 

www.theguardian.com

 

 

本日のことば

chokehold

「絞め技」という意味。本文中にはstrangulationということばも使われている。この他にも普段はあまり目にしないことばも使われているが、読み応えがありとても知的な内容。ぜひ一読を。

 

この記事を読んで新事実を知った。警察側が検死結果として出した内容とご遺族が独自に依頼し出された検死結果とは内容が異なり、その直後に警察側が検死結果を変えている点。自分たちの都合の良いように、ことばをつなぎ合わせて正当化しようとする。いつも自己保身ばかり。

 

日本の現状も同様。回りくどいことばでもって「きちんとしています」「私たちは悪くありません」とあたかも訴えるかのような関係各所の方々。コロナ危機はもう去ってしまったかのような、異常な安堵感に浸っているかのよう。

 

この記事が与える視座は、人間だけが唯一使うことを許されたことばが悪用され続けているということである。記事の後半にある次の文章が心に残った。

'This perfect storm of collective smothering - a foot on all our necks - has made the image of Floyd's death even more exceptionally powerful. It is legible to such a broad political spectrum because the resonance of "I can't breathe" makes us cringe with sorrow, induces frightening political constrictions,  yet doubles also as coronavirus's power to make its victims literally gasp for breath.'

 

ちなみにcircumlocutionとは「回りくどい表現、婉曲な表現」という意味。社会の主体は誰なのか。煙に巻くような発言を看過してはいけない。いま根本に立ち返る時に差し掛かっていることは明らかである。