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パンドラの箱

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日頃より海外の新聞や通信社の記事を目にするが、今ほど自分の人生や世界情勢を危惧しながら読んでいることはない。いち早く正確な情報を得ることこそが、極めて重要だと思う。冷静に正しく理解し、指図を受けてからではなく、自分で考えて行動する。そしてコロナウイルスが収束した世界で私たちはどのように生きていくのか。混乱前とはまったく異なる未来。「いまを伝えることば」を一つひとつ見つめることで、二歩三歩先を見据えて進めていければ。そう願い、始めます。

 

5月13日付 The Guardianサイト Opinionより。

 

イギリスの初動対応は遅れたと言われている。その後首相自身も感染し国としての対応も大きく変更。現在は首都封鎖解除のための指針が示されているものの、国民の反応は冷ややかである。今回の混乱によって社会の根底にあったある問題が浮き彫りとなった。

 

www.theguardian.com

 

 

本日のことば

stark

辞書で調べてみると「こわばった、正真正銘の、むき出しの、ありのままの、不毛の、まったくの、不快な」といった意味が載っている。この記事のなかでは以下のように使われている。

“It's the stark new image of Britain's class divide."

"they face a stark race inequality as well as the class divide."

私はこのことばを見ると、いつも寒々とした負の状況を想像してしまう。色で表現するならば、灰色や氷のような青色。いずれにしても、厳しい現実が伝わってくることば。

 

昨日はThe GuardianからTwitter社の在宅勤務についての記事を取り上げたが、今回はイギリスでの解除後の通勤方法について触れている。生活のため否応なく仕事場に行かなければならない人たちとそうではない人たちが存在する。そもそも前者にはあらゆる面において選択肢が少ない。

記事ではこのように切り込んでいる。

“The coronavirus crisis has exposed what already existed - the inequalities we should have been aware of but perhaps for too much of the time ignored."

ぜひ一度今回の記事をお読みいただけたらと思う。

 

日本の現状に目を向けてみる。あらゆる給付金も、緊急融資もいまだ振り込まれていないと嘆いている方々が大勢いる。日本一有名になったあのマスクすら手元に届いていないという声も。(マスクについては誰一人嘆いていないと思うが)前述の通り、コロナ危機によっていままで見て見ぬふりをしてきた格差社会を、まざまざと露呈することとなった。まさしくopen Pandora's boxである。いちばん被害を被っているのは社会的弱者という矛盾。私たちはこの危機から導き出されたあらゆる課題に立ち向かっていかねばならない。不良品のマスクの検品作業のために8億を無駄にしている場合ではない。不要不急の法改正をしている時間はない。政府は真摯に襟をただす時を迎えていると思う。

 

ちなみにopen Pandora's boxとは「パンドラの箱を開く⇨(意図せず)いろいろな災いを招く」という意味。さまざまな禍が次々と止めどなく噴出することである。日本では、いまだパンドラの箱は開きっぱなしのように思えてならない。

心底、危惧している。