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Game Changer

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日頃より海外の新聞や通信社の記事を目にするが、今ほど自分の人生や世界情勢を危惧しながら読んでいることはない。いち早く正確な情報を得ることこそが、極めて重要だと思う。冷静に正しく理解し、指図を受けてからではなく、自分で考えて行動する。そしてコロナウイルスが収束した世界で私たちはどのように生きていくのか。混乱前とはまったく異なる未来。「いまを伝えることば」を一つひとつ見つめることで、二歩三歩先を見据えて進めていければ。そう願い、始めます。

 

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5月6日付 The Guardianサイトより。

 

イギリスを拠点とする匿名ストリートアーティストのバンクシー氏が、医療従事者に賛辞を送る新たな作品を公開した。

Banksy left a note for hospital workers, saying: “Thanks for all you’re doing. I hope this brightens the place up a bit, even if it’s only black and white.”

本人からの感謝のことばも添えられていたという。白黒の作品だが医療の場を明るくしたいという多少の皮肉を忘れないところもバンクシー氏らしい。医療に携わるすべての人たちに対して感謝をするべきであるという風刺にも受け取れる。作品名はGame Changer。

 

 

www.theguardian.com

 

 

本日のことば

Game Changer

Game Changerとは「(試合、世の中などの)流れを大きく変えるもの」もとの意味は、「試合の流れを一気に変えてしまう(活躍する)選手」。そこから、「状況[形勢]を一変させるようなもの」「現状に大きな影響を与える革新的な要素」といった意味で、1990年代から一種の流行語としてよく使われるようになった。

(『現代アメリカを読み解く』杉田敏 著より)

 

バンクシー氏の作品からは辛辣さと温かみを感じる。とりわけ今回の作品を目にした時、とてもやわらかい気持ちになれた。さらにGame Changerという作品名は見事。バンクシー氏が発することばの意匠力には圧倒される。

記事にはこのような一節がある。

“It will be really valued by everyone in the hospital as people get a moment in their busy lives to pause, reflect and appreciate this piece of art. It will no doubt also be a massive boost to morale for everyone who works and is cared for at our hospital.”

芸術は、内面から元気になろうとする力を与えてくれる。先般イタリア在住の日本人バイオリニストの女性が、医療従事者に向けて屋上から演奏をしたことも大変話題になった。芸術、文学など文化にかかわる活動にはそれぞれに哲学があり、きっと私たちにとって心の支えとなるだろう。

 

国内に目を向けると、日々医療の最前線にて戦っていらっしゃる方々の一方で、「何か勘違いをしているのではないか」と奮闘している方の芽を摘むような発言をなさる方もいる。今まさに日本に必要なのは、バンクシー氏が表現したGame Changerの存在であり、Trouble Makerではない。

 

ちなみにNHSとは「(イギリス政府が運営する)国民保健サービス」のこと。National Health Service。

 

 

 

 

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